その飛行機に乗らなかったら…

25年前、日航機が墜落しました。

ちょうどアメリカから帰国してすぐのことだったので、今でもはっきりと覚えています。

私が乗った飛行機も、もしかしたらこうなっていたかもしれないと思うと、コワかったです。

 

もしもその飛行機に乗らなかったら…。

「無念」という言葉では表わしきれない。“なぜ、その飛行機が”と怒りをどこにぶつけたらいいのかわからない。そのような思いがご家族にはあるでしょう。

 

御巣鷹山で遺体処理を行ったという人の話を聞いたことがあります。それはそれは無惨な現場だったと。   

 

 

数年前、銀座のサンモトヤマの茂登山社長にうかがいました。社長は著書にも書かれていますが、真珠湾攻撃の2日後に天津に行き、そこで隣の人が撃たれて亡くなったのに、数センチ弾が外れて命拾いしたそうです。

「生死を分けたのはなんだったのでしょう?」と聞くと、社長は

「運でしょう」とおっしゃいました。

 

この平和な世の中、「運」ということですべて片付けたくないという気持ちはありますが、戦渦の中を生き抜いてきた方の言葉は本物だと思わざるを得ないものがありました。

ならば、人は強運になれるのでしょうか? そんなことはできない? 

運命は生まれたときに定まっているものなのか…。

(2010.8.12)